Asia Hotel Art Fair Hong Kong 2015
香港レポート

■2015年3月13日〜16日
Marco Polo Hong Kong Hotel(香港)

<2015.03.22>

先週11日より1週間、アートフェアに参加のため香港に行って参りました。
本当は事前にこちらでお伝えしたかったのですが、出国前に成すべきことがことのほか多く、
慌ただしく出てしまったので、これからゆっくりレポートしていきたいと思います。

右の写真は今回の展示会場、マルコポーロ香港ホテルのVIPルーム。
茶道文化を紹介しました。
香港レポート <長い一日の始まり>

香港に向け出発の当日、
この日の金沢は朝から雪が横殴りに降る悪天候でしたが、
キャリーケースに作品を詰め込み、
小松空港へ向かう頃にはそれも落ち着き、
定刻の21時に羽田に到着。
夕食に蕎麦をすすりながら日付けをまたぎ、
深夜便の飛行機を待ちました。
東京から香港までは5時間のフライト、時差は-1時間です。
クタクタに疲れていたのに寝られず早朝に到着したので、
ここから長い一日が始まりました。

香港空港では先ずエアポートエクスプレス・トラベルパスを購入。MTR3日間乗り放題+エアポートエクスプレスの往復乗車券がついたとても便利なカードです。


その後、電車・バスを乗り継いで宿泊先に。
フロントで荷物を預け、身軽になったところで、
夕方の搬入まで散策タイム。街はまだ半分以上眠っていて、
営業中の飲食店も僅か。


少ない灯りを探し求め、朝ご飯に選んだのはお粥の店!


初日は生憎の雨でしたが、屋根も多い香港。
雨宿りしながら、街を歩いてみました。
古く雑然とした建物が多いのですが、
ゴミ箱が多いので道は綺麗。


清掃員もこの通り。


果物屋ではその場でジュースにしてくれます。


しぼりたてマンゴージュースでエネルギーチャージ。壮快!


地元の人しか入らないであろうビルにも迷い込みました。
1階は野菜フロア、


2階は肉・魚フロアと分かれています。


スッポンや食用カエルも販売。
どうやって持ち帰るのかな・・。


香港のバスや電車には全てラッピング広告が。道が狭いので建物も乗り物も縦長で、広告の迫力も満点です。特にこの2階建てトラム、


2階の最前列に座れば、アトラクションのように楽しめます


ランチはハーバーシティ内の翡翠拉麺小籠包へ行きました。香港通の方に教えていただいただけに全てが絶品。調子に乗って追加で2品頼むも食べきれず・・。実は余ったものを持ち帰ることができる香港の常識、この時はまだ知りませんでした。



20時からの搬入に合わせ、作品を持って会場のマルコポーロ香港ホテルへ。
終了後は今回お声をかけていただいた大阪のギャラリーの方々と賑やかな宴。


終了後は今回お声をかけていただいた
大阪のギャラリーの方々と賑やかな宴。


翌日はいよいよAHAF(Asia Hotel Art Fair)の
VIPプレビューです


滞在2日目、

夕方にAsia Hotel Art Fair(AHAF)の
VIPプレビューを控えたこの日、
雨は降っていないものの湿度は90%超え。
ビクトリア・ハーバーは霧がかかってもいい眺め。


特にブルース・リーの銅像は大人気!


初日から気になっていたのは工事現場の足場が竹。


どんなに高い所も竹!


香港レポート < AHAF VIPプレビュー>

その後、コンラッド香港で開催の
「Asia Contemporary Art Show 2015」に足を運びました。


ラグジュアリーなホテルにウキウキ。ただ貰ったパンフレットをよく見ればよかった。全てを見ずに帰ってきてしまったようです。
ランチは池記であっさり雲呑麺を。こちらでは日本語メニューがなく、適当に選んだら全く予想外のものが出てきました。これもまた楽しい。


場所を変え、マンゴーのデザートも追加。


17時からはいよいよAHAFのVIPプレビュー。会場はマルコポーロ香港ホテル。


展示はロビーから始まり、


7、8階フロアへと続きます。


パネルに載せていただいた作品の写真を見て私の出品を知り、訪ねてくれた方もいらっしゃいました。


日本の特別展示は753と754号室。


京都在住の若き茶人がベッドの上でお点前をされました。


体を動かすたびに揺れるお道具。
この面白いパフォーマンスに皆、釘付け。


お薄は丸久小山園、お菓子は京都、霜月(そうげつ)の「木の芽琥珀」。山椒の香りとシャリッとした食感が爽やか。


展示は竹や日本画の作家4名で構成されました。



他の客室もそれぞれ個性溢れる空間に。ワイヤーで作られた壷や魚に、


カッピング中の超リアルな豚。


因にこの日の夕食は豚・・ではなく、潮州?仔烙(ベビーオイスターのオムレツ)を。


そして初日は気力もなかった夜景を見に
ビクトリア・ハーバーへ。感動・・・。


香港レポート <クリエイターの集う場所>

滞在3日目はフェリーを使って香港島へ。
MTRでもすぐの距離ですが、これもまた旅の楽しみ。
香港の風を感じながらのんびり進みます。


先ずは腹ごしらえ、とランチに入ったこのお店


鍋は真っ二つに割れ、取手も欠けて、
かなりディープな印象ですが、これまた絶品。


キャットストリートと呼ばれるこのエリアは坂道が多く、骨董店や露天商が並びます。


ふと見つけたお寺に入ると信心深い地元民でいっぱい。
香港最古のお寺なのだそう。


天井には無数の線香がぶら下がり、視界が霞むほど。


その近くで友人がお店を持っていると聞き訪ねたのがここ、
PMQ。


小さな部屋が連なるこの建物にはたくさんの若きクリエイターが自身のお店や事務所を持っています。


家具を扱う事務所前にはシーソー付きテーブル。


若者の夢を後押ししてくれるこの建物は活気に満ちあふれ、とてもいい気分でした。


ゴミの分別も一目瞭然


特にこの界隈の樹木が変わっていたのがとても印象的でした。根はヒゲのようにフサフサ、幹はまるで皮膚のように艶かしい。この土地の独特のエネルギーを感じました。


香港レポート <「Art Central」へ>

3月の香港はアートに関わるイベントが目白押し。
何と4つのアートフェアが同時開催。
3つ目に訪れたのは、今年初開催の「アート・セントラル」です。
香港島のスターフェリー乗り場近くに
特別パビリオンが設けられ、70以上のギャラリーが出店。


チケット売り場を通り、


会場へ。特設なので地面がフワフワ、
歩くたびに展示物が揺れて心配な場面もありましたが、


広々とした空間に置かれた大型作品は迫力満点。



日本の著名なアーティストも勢揃い。


会場内にはカフェも併設され、直管型蛍光灯(?)が面白く使われていました。


夜はマルコポーロ香港ホテルのレストランで
リッチなディナーをいただきました。


この巨大な肉料理は一生の思い出。


夜景が見えるバーはあまりの人気で空きがなかったので、


ペニンシュラタワーに。


今の時期だけこのペニンシュラ香港にも
アート作品が出現しています。
今にも落ちそうな・・バス!


香港レポート <「Art Basel Hong Kong 2015」へ>

滞在4日目、
歩き過ぎて棒になった足を何とか機能させるため、
足つぼマッサージに行ってみました。
薄暗い建物の中を恐る恐る入ると、
お姉さんが明るく「ドーゾドーゾ」とお出迎え。
初めての体験で痛いのかなーと少々不安もありましたが、
寝てしまうほど気持ちいい上、
旅行中の疲労がほんの小一時間で取れ、驚きました。


すっきりしたところで、香港コンベンション&エキシビション・センターへ。こちらで開催されているのはアジア最大級のアートフェア「アート・バーゼル香港2015」。厳しい審査を通過した世界39の国・地域から245のトップレベルのギャラリーが集結しています。この日は一般公開初日というだけにチケット売り場で大混雑。


世界中のアーティストやファンが詰めかけている様子。


「さて見るぞ!」と気合いを入れないと見られない圧倒的な規模。







金沢21世紀美術館でお馴染みの作家も多数出ていました。


皆、一休みしなければ回りきれないので併設のカフェは常にいっぱい。世界レベルの作品がこんなにも一堂に見られるなんて、本当に幸せです。また、新たな目標もできました。先ずはゆっくり、今回見たものを消化していこうと思います。


香港レポート <最終日>

さすが中華料理、滞在5日目にしても飽きません。
そういえばワゴン式飲茶を体験していないなと思い立ち、
名都酒僂に行きました



希望のものを指差すと伝票にハンコが押され、お料理がテーブルに置かれます。実際に見て選べるので、メニューを見る煩わしさがありません。


ホテルのアフタヌーンティーより、


店先のエッグタルトに惹かれ食べてみたりと、残り時間は気ままに過ごしました。


20時。AHAFが無事に閉幕、搬出後はそのまま空港へ。


この経験がまた新たな道に繋がっていくことを期待しながら、ディープな香港の街を後にしました。
金沢に戻るとすっかり春の陽気。<香港レポート 終わり>

 


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